拝啓
秋雨の候、皆様にはますます御清栄のこととお喜び申し上げます。いつもひとかたならぬお世話になりありがとうございます。先般は息子の縁談につきまして、ひとかたならぬご芳情を賜り、厚く御礼申し上げます。
さっそく家内中でお話しをさせていただきましたが、息子が会社にて現在手を離せない重要な業務に当たっていることもあり、家庭を持つことを今しばらく遠慮させてほしい旨の申し出があり、説得に当たりましたものの、業務大事との結末を見、はなはだ恐縮ではございますが、このお話しをご辞退させていただければと存じます。
先様のお嬢様も大変素晴らしく何ら不満等も持ち合わせませんが、どうぞ事情をご賢察のうえ、よろしくおとりなしのほどお願い申し上げる次第です。
今回の無作法に懲りませず、よきご縁がございましたら、今後ともお心におかけいただくよう、切にお願い申し上げます。
敬具